3D地形を読み込んでいます
地理院タイル(標高タイル、シームレス空中写真)を加工して作成。高さは1.5倍に強調
地形でわかる北海道
摩周湖はなぜ青い?
北海道東部の摩周湖は、面積約19km²、最大水深約211mのカルデラ湖です。深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれています。
出入りする川がなく、周りは切り立った崖です。この姿は、約7000年前の大噴火から始まりました。
スクロールすると、約7000年前へさかのぼります
現在
カルデラの中にある湖
上から見ると、崖に囲まれた器のような形がわかります。摩周カルデラの大きさは、東西5.5km、南北7.5kmです。
湖の周りの崖は、高さ150〜350mと案内されています。真ん中の小さな島がカムイシュ島、南東の山がカムイヌプリ(摩周岳)です。
約3.4万年前〜
ここには、大きな火山があった
摩周火山は、屈斜路カルデラの東の壁の上で、遅くとも約3.4万年前から成層火山として成長していました。
当時の山の高さや形は再現できないので、今の地形に山を重ねた想像の姿で見ていきます。
約7000年前
大規模な噴火が起こる
約7000年前、大規模な噴火が起こりました。火山灰や軽石が降り、火砕流も発生しています。
気象庁の資料では、噴火の規模は火山爆発指数(VEI)6とされています。
約7000年前
山があった場所に、カルデラができる
この噴火で、今の摩周湖にあたる摩周カルデラができました。
崩れていく細かな経過は、この場面では再現していません。沈み方はイメージです。
その後
くぼ地に水がたまる
カルデラに水がたまり、摩周湖になりました。
湖の底の形はデータがないので、岸からの距離で作ったイメージです。
約5400〜1600年前
湖の真ん中に、カムイシュ島が生まれる
カルデラの中央に、溶岩ドームのカムイシュ島ができました。湖に浮かぶ、ごく小さな島です。
年代は幅のある形で示されていて、噴火の時期ははっきり絞り込まれていません。
約1000年前
カムイヌプリの山頂に、大きな火口が開く
カルデラの南東の壁の上に、小さな成層火山のカムイヌプリ(摩周岳、標高857m)ができました。
約1000年前にも大きな噴火が起こり、山頂に直径約1kmの火口ができています。現在、噴気活動は認められていません。
現在
なぜ、こんなに青いのか
湖を出入りする川はありません。植物プランクトンの密度が小さいことなどから、きれいな水が保たれていると説明されています。
プランクトンに吸収される光が少ないことや、水が澄んで深いことが、青く見える理由に挙げられています。透明度は1931年の測定で41.6mを記録し、長く世界最大でした。ただし長期的には下がっていて、2000年代からの平均は20m前後です。
現在
そして、今の摩周湖へ
川のない青い湖は、火山が作った器に水がたまった姿です。約7000年の歴史が、この景色に重なっています。

