the b 札幌 the b sapporo 札幌b飯店

the b 札幌は、札幌の繁華街・狸小路エリアに位置する、130室の宿泊特化型ホテルです。札幌市電の「狸小路」電停や、地下鉄南北線「すすきの駅」から徒歩約3分、地下鉄「大通駅」からも徒歩約5分ほどで、ビジネス・観光どちらにも動きやすい立地です。新千歳空港からのリムジンバスは「南3条すすきの」停留所で降車すると、道路を挟んでほぼ向かい側という案内になっており、スーツケースを持っての移動も比較的スムーズです。

2023年12月にオープンした比較的新しいホテルで、「Sapporo Nature（サッポロ・ネイチャー）」をコンセプトにした内装が特徴です。ロビー兼ラウンジフロアは、ススキをモチーフにした装飾やアースカラーでまとめられ、外光が入る明るい空間にソファ席とカウンター席が配置されています。ラウンジには電源付きの席やWi-Fiが用意されており、ノートPCを広げての作業や、簡単な打ち合わせにも使いやすい造りです。

客室はスタンダードダブル（約13㎡）を中心に、ツイン、ハリウッドツイン、トリプル、ユニバーサルルームなどを揃えています。コンパクトな面積ながら、ベッド幅はダブルで約140cm、ツインはシングルベッド2台とされており、1～2名利用を想定したレイアウトです。壁面にはアクセントクロスや柔らかい色調のヘッドボードが使われ、床は柄入りカーペットで、シンプルながらビジネスホテルより少しデザイン性を感じる雰囲気です。実際の宿泊レポートでも「部屋は狭めだが居心地は良い」といった評価が目立ちます。

全室に無料Wi-Fi、個別空調、加湿機能付き空気清浄機、冷蔵庫、電気ケトル、マグカップ、セーフティボックス、薄型テレビ、デスクとチェアが備わっています。ベッド周りには照明スイッチとコンセント、USBポートがまとめられており、スマートフォンの充電や就寝前の読書などにも配慮された作りです。バスルームはユニットタイプで、シャワー付きバスタブ、洗面台、洗浄機能付きトイレが一体になった仕様。アメニティは歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリなどの基本的なものに加え、シャンプー・コンディショナー・ボディソープが備え付けられています。

ラウンジでは、宿泊者向けに無料の軽食サービス「tottette（トッテッテ）」と無料エスプレッソが提供されています。ドーナツやクロワッサン、タルト、アイスなど、片手でつまめる軽食が時間帯限定・数量限定で並び、ちょっと小腹が空いたときに利用しやすい内容です。宿泊者の口コミでは、この無料軽食とコーヒーの組み合わせを高く評価する声が多く、「ホテル滞在中に何度も利用した」という感想も見られます。

朝食は1階のラウンジスペースで提供されるブッフェ形式の洋朝食が基本です。パン、サラダ、卵料理、ソーセージ、スープ、シリアル、ドリンク類など、軽めながら必要な品目を揃えた内容で、「札幌の街でしっかり食事を楽しむから、朝はシンプルに」というコンセプトが打ち出されています。ボリューム重視というよりは、「外に出かける前に軽く整える朝ごはん」という位置付けと捉えるとイメージしやすいでしょう。

館内設備としては、1階にコインランドリー、自動販売機が設置されています。コインランドリーは洗濯機・乾燥機が一体になった一般的な設備で、長期滞在や連泊時の衣類のケアに利用しやすい環境です。フロントは24時間対応で、荷物の預かり、観光案内、タクシー手配などの基本的なサービスを行っています。全館禁煙として運営されており、喫煙は指定のスペースで行うスタイルです。

アクセス面では、すすきのエリアや狸小路商店街、大通公園、二条市場、さっぽろテレビ塔などが徒歩圏内にまとまっており、夜はすすきので食事やバーめぐり、昼間は大通公園やショッピングといった動き方がしやすいロケーションです。札幌駅へは地下鉄利用で約10分程度と案内されており、JRで小樽方面や新千歳空港へ向かう際にも乗り継ぎしやすい位置関係です。

駐車場については、ホテル自体には併設駐車場も提携駐車場もありません。公式の案内でも「周辺のコインパーキングを利用してください」とされており、具体的な候補として近隣の平面・立体駐車場名が挙げられていますが、いずれも外部の一般駐車場です。そのため、マイカー利用の際は、到着前に周辺駐車場の場所や営業時間、車両制限などを自身で確認しておくほうが安心です。料金や条件は変更される可能性があるため、金額の目安ではなく「近隣に選択肢が複数ある」という程度の認識で、当日の状況を見ながら決めるのがよいでしょう。

総じてthe b 札幌は、狸小路・すすきの・大通の三エリアをまとめて歩き回りたい人にとって、拠点として使いやすいサイズ感と機能を備えたホテルです。客室は広くはないものの、ベッドやデスク、コンセント周りの使い勝手が整っており、無料軽食サービスやエスプレッソを含むラウンジ機能も日中のちょっとした休憩やワークスペースとして活用できます。大浴場やプールといった付帯設備はありませんが、中心部の利便性と、ほどよくデザイン性のある空間を求める札幌ステイには、検討しやすい一軒と言えるでしょう。