ランドーホテル札幌スイーツ Randor Hotel Sapporo Suites 札幌蘭多爾套房公寓

ランドーホテル札幌スイーツは、札幌市中央区・南5条西7丁目に建つ全室スイートタイプのレジデンス型ホテルです。地下鉄南北線「すすきの」駅から徒歩約5分ほどの場所にあり、狸小路商店街や大通公園、札幌テレビ塔方面にも歩いてアクセスしやすいロケーションです。繁華街のメイン通りから一本入ったエリアにあるため、すすきのを徒歩圏にしながらも、比較的静かな環境で滞在できるのが特徴です。

2019年6月グランドオープンの新しめのホテルで、全66室すべてが35㎡以上のスイート仕様というコンセプトです。最大約60㎡の部屋タイプも用意されており、一般的なビジネスホテルよりかなりゆとりのある間取りになっています。インテリアデザイナーと一級建築士が監修した客室は、それぞれ内装の色使いや家具が少しずつ異なり、「全室デザインが違う」ことを売りにしています。

客室の基本設備として、ベッド、ソファやダイニングテーブルといったリビング系の家具に加え、冷蔵庫・電子レンジ・IHコンロ付きキッチン・調理器具・食器類などが備わっています。洗濯機を備えた部屋も多く、長期滞在やファミリー・グループでの連泊に対応しやすい構成です。バスルームには広めのスパバス（ジェットバス）を採用しているタイプが中心で、ゆったり浸かれる浴槽とレインシャワーなどで、ホテル内でリラックスして過ごしたい人向けの設備が整っています。

部屋タイプは、スタンダードスイートやシティスタジオスイートなど呼び名は異なりますが、いずれもリビングとベッドスペースを一体にしたワンルーム構成が基本です。ダブルベッド2台を並べたタイプや、キングベッドとソファベッドを組み合わせたタイプ、車椅子でも動きやすいユニバーサル仕様のタイプなどがあり、2〜4名利用を想定した客室が中心です。全室にエアコン、テレビ、Wi-Fi、デスク、クローゼットなどが備わり、ホテルというより「家具付きマンション」に近い感覚で滞在できます。

館内設備はシンプルで、大浴場やレストラン、バーといった共用施設はありません。そのぶん客室内のキッチンやダイニングスペースを活用し、自炊やテイクアウトを楽しむスタイルが基本になります。建物内にはエレベーターや自動販売機が設置され、フロントでは荷物預かりなどの基本的なサービスを提供しています。清掃は長期滞在の場合、滞在スタイルに応じた頻度で行われる形が多く、一般的なフルサービスホテルよりも「コンドミニアム型」の運用に近い印象です。

周辺にはコンビニエンスストアや飲食店が多く、すすきのの居酒屋やラーメン店、スープカレー店などにも徒歩で行けます。大通公園や札幌時計台、さっぽろテレビ塔といった定番観光スポットも徒歩圏で、雪まつり期間の大通会場へもアクセスしやすい立地です。札幌駅までは地下鉄で2駅程度の距離で、観光とビジネスを組み合わせた滞在にも向いています。

駐車場はホテル敷地内には用意がなく、車利用の場合は周辺のコインパーキングを個別に利用する形になります。徒歩圏内には複数の時間貸し駐車場があり、台数に余裕のある施設も点在していますが、雪まつりや大型イベント時には混み合うこともあるため、車で行く場合は事前に周辺の駐車場情報を確認しておくと安心です。

ランドーホテル札幌スイーツは、いわゆる「寝るだけ」のビジネスホテルより、部屋の広さやキッチン設備、スパバスなど滞在性を重視したい人向けのホテルです。子ども連れファミリーや友人同士のグループ旅行、ライブ遠征ついでに数日札幌を拠点にしたい人、キッチン付きの部屋でゆっくり自炊や宅飲みを楽しみたいカップルなどに特に使いやすい構成と言えます。一方で、館内にレストランや朝食会場、大浴場などはないため、その点をホテル内完結で求める人よりは、「外食やテイクアウトを楽しみつつ、部屋では広々とくつろぎたい」というスタイルに合った一軒です。