プレミアホテル - TSUBAKI - 札幌 Premier Hotel – TSUBAKI – Sapporo 普樂美雅飯店 - TSUBAKI - 札幌

プレミアホテル - TSUBAKI - 札幌は、豊平川沿いに建つシティリゾートタイプのホテルで、札幌中心部の喧騒から少し離れつつも、すすきのエリアへ徒歩圏内というバランスのよいロケーションにあります。最寄りは地下鉄東西線「菊水駅」で徒歩約9分、南北線「すすきの駅」へも徒歩15分前後。JR札幌駅との間には無料シャトルバスが運行しているほか、新千歳空港からはホテル前に停車する空港連絡バスが利用でき、公共交通・車のどちらでもアクセスしやすい立地です。

館内に入ると、まず目に入るのが天井高のある広々としたロビーです。イタリアン・ルネサンス様式を意識したデザインと、ヨーロッパから取り寄せた調度品やアートが配置された空間は、美術館のような雰囲気と紹介されることもあり、札幌市内のホテルの中でもクラシック寄りの世界観を持つ一軒です。2015年頃に大規模改装が行われており、エントランスやロビー、レストランなどは落ち着いた色合いを保ちながらも、現代的な設備にリニューアルされています。

客室は全322室で、スタンダードとなるスーペリア・デラックスをはじめ、コネクティングルーム、バリアフリー対応ルーム、4ベッドルーム、和室、プレミア・ロイヤル・プレジデンシャルスイートなど多彩なタイプが用意されています。全室36㎡以上と札幌のシティホテルとしてはゆとりある広さを確保しており、標準的なツインでも約40㎡のスペースが取られています。スイートルームは80㎡のプレミアスイートや160㎡のプレジデンシャルスイートなどがあり、リビング・ダイニング・ベッドルーム・ミニバーを備えた構成で、長期滞在や記念日利用にも対応しやすいつくりです。

客室のインテリアは、落ち着いたトーンのファブリックと木目を組み合わせたクラシックスタイルが基本です。窓からは豊平川や藻岩山方面の眺望を楽しめる部屋もあり、季節ごとに変わる河畔や山並みの景色が滞在中のアクセントになります。全室に無料Wi-Fi、デスクチェア、セーフティボックス、ミネラルウォーターなどを備え、ビジネス利用にも対応。バスルームは大理石調のゆったりとした造りで、バスタブとは別に独立シャワーブースを設けたタイプが多く、日常より少し余裕のあるバスタイムを過ごせる設備になっています。

館内レストランは5つあり、和食・中華・洋食・バーラウンジなどバリエーション豊かなラインナップです。日本料理「花城」では会席や懐石スタイルの和食、中国料理「美麗華」では本格的な広東料理をベースにしたメニューを提供。メインダイニング＆ワインバー「イル サーリチェ」では、コース料理やアラカルトとともにワインを楽しめる構成で、ロビーラウンジでは昼のティータイムから夕方の軽い一杯まで幅広く利用できます。いずれも宿泊客だけでなく地元客の利用も多く、札幌市内のレストランとして一定の評価を得ている店舗が含まれています。

朝食はビュッフェ形式で、和洋の定番メニューに加え、ホテル内レストランのこだわりを取り入れた料理を含めて約70種類ほどの品揃えと案内されています。卵料理やパン、サラダ、北海道産の食材を活かした一品などが並び、ゆとりある席数の会場で落ち着いて朝食をとることができます。連泊時でも飽きにくいよう品数を多めに用意している点も、観光・ビジネスいずれの滞在にも使いやすいポイントです。

共用施設としては、フィットネスルームやサウナ、エグゼクティブラウンジ（ステイタスラウンジ）などを備えています。上級客室の滞在者が利用できるラウンジでは、コーヒーやアルコール、軽食を提供しており、仕事の合間の休憩やテレワークの場としても使える空間になっています。また、最大約800名を収容できる大宴会場を含む複数の宴会場・会議室があり、MICEやウェディング利用にも対応。シティホテルとしての機能を一通り揃えた設備構成です。

アクセス面では、空港連絡バスがホテル前に発着し、新千歳空港からの移動がスーツケースを持ったままでもスムーズに完結します。地下鉄を利用する場合は東西線「菊水駅」、東豊線「豊水すすきの駅」、南北線「すすきの駅」など複数路線が徒歩圏内で、札幌ドームや大通公園、すすきのエリアへの移動も組み立てやすいのが特徴です。周囲は豊平川沿いの落ち着いた環境で、河畔の散歩やジョギングを日課にしている宿泊客も見られるエリアです。

チェックインは15:00、チェックアウトは11:00が基本で、客室の広さも相まって、最終日もある程度余裕を持って支度や荷造りができる設定になっています。駐車場も用意されており、車利用での滞在にも対応可能です（料金や台数は利用プランや時期により変動）。宿泊者の口コミでは、スタッフの丁寧な対応や朝食の充実度、客室の広さに対する評価が目立ち、一方で中心部の駅からやや距離がある点については、シャトルバスやバスの利用で補っているという声が多く見られます。

総じて、プレミアホテル - TSUBAKI - 札幌は、「札幌中心部にいながら、少し落ち着いた環境でゆったり過ごしたい」「客室の広さや館内の雰囲気を重視したい」というニーズに応えやすいホテルです。すすきの至近のビジネスホテルと比べると移動にひと手間かかる一方で、36㎡以上の客室、クラシックな内装、多彩なレストラン、ラウンジサービスなど、ホテルそのものを楽しむ滞在に向いた要素が揃っています。観光・出張に加え、記念日や家族旅行での「少し落ち着いたシティリゾート」を探している場合に候補に入れやすい一軒といえるでしょう。