ポルトムインターナショナル北海道 Portom International Hokkaido

札幌・新千歳空港の国際線ターミナルに直結する「ポルトムインターナショナル北海道」は、旅の始まりと終わりを上質に彩る“空港内”プレミアムホテルです。所在地は北海道千歳市・新千歳空港国際線旅客ターミナルビルの4～8階。JR新千歳空港駅からは連絡施設を使って徒歩約10分で到着でき、悪天候でも濡れずにチェックインできる導線が魅力です。

館内コンセプトは「旅に出逢いと彩りを」。江戸から明治期の美術・工芸を中心とした作品群がロビーや回廊を飾り、空港の喧噪を離れて“美術館のように過ごす”体験ができるのが特徴。茶室「清風庵」やゲストサロン／ギャラリー、国内作家の品を集めた「THE SHOP」など、日本文化を五感で楽しむ仕掛けが各所に配されています。

客室は全171室。スイートとゲストルームに大別され、各室には葛飾北斎『北斎漫画』のオリジナル版木を用いた作品が飾られるなど、アートが日常の延長として溶け込む設えです。どの作品の部屋に泊まるかを“絵で選ぶ”楽しみもユニーク。全室禁煙で、喫煙は4階のブースを利用するスタイルです。

スイートは「数寄屋」「琳派」「禅」「ポルトム」の4タイプを展開。最上階の“数寄屋スイート”（約250㎡）は畳の茶室や広いリビングダイニングを備え、プライベートな呈茶も可能。“琳派スイート”“禅スイート”（各約130㎡）はテーマに応じた和の意匠で構成され、いずれも眺望浴（ビューバス）を備える贅沢なプラン。8階の“ポルトムスイート”（約63㎡）は滑走路の誘導灯を望む眺めが印象的です。

ゲストルームは“ジュニアスイート”（63㎡）と“スーペリア”（43㎡）が中心。動線が自然で居心地がよく、屏風や工芸モチーフを配した“静かな高揚感”のある空間が旅の疲れをやさしく受け止めます。サイズ感に余裕があるため、前後泊の短期利用から連泊の拠点まで幅広くフィットします。

ダイニングは二大軸が秀逸。京の老舗料亭とタッグを組んだ「日本食ダイニング 京都 下鴨茶寮 北のはなれ」では、茶懐石の心を受け継ぐ一皿を北海道の恵みで再解釈。フレンチは吉野建シェフが率いる「タテルヨシノ」が担当し、パリ由来のクラシックに北の食材を調和させたモダン料理を提供します。8階の「THE BAR」「THE CIGAR BAR」、国際線出発ロビーを望む「カフェ・スカイライブラリー」も、旅情を引き立てる名脇役です。

ウェルネス面では、宿泊者専用の天然温泉大浴場とジム、完全個室のエステティック＆スパを併設。空港という非日常の只中で、湯に浸かり、からだを整え、心を鎮める“余白の時間”を確保できるのは同館ならでは。大浴場はホテルゲスト専用、スパはセラピストによるパーソナルケアで旅前後のコンディションを整えられます。

空港内での利便性は言わずもがな。国内線到着階や駅からはわかりやすい順路が用意され、国際線側の奥まった専用エントランスからエレベーターで4階レセプションへ。ドア to ドアの移動距離が短く、フライト前後のストレスを最小化できます。車利用時は空港A・B駐車場の案内が基本で、スイート宿泊者には専用枠の案内もあります。

主要OTA上でも評価の軸は明快で、〈空港直結の利便性／広さと静けさ／温泉やサウナの充実／スタッフのホスピタリティ〉への言及が目立ちます。実際の宿泊レビューでも“新しい・静か・上質”“出発ロビーに近く移動が楽”といった声が多数（詳細や最新の掲載内容は各サイトで要確認）。

また、空港直結の多目的ホールやアミューズメント施設（ドラえもん わくわくスカイパーク等）にも近く、家族旅やイベント参加の前後泊にも使い勝手良好。千歳・支笏湖・ノーザンホースパーク方面への小旅行の起点にも適しています。

なお、公式サイトの「インフォメーション」では、館内メンテナンス等に伴う休館や運用変更の告知が随時掲出されます。滞在時期により提供内容が変わる場合があるため、予約前に最新情報の確認をおすすめします。

総じて、ポルトムインターナショナル北海道は〈新千歳空港“内”×アート×美食×湯〉を一体化した、稀有な“空港ミュージアムホテル”。旅と芸術を地続きにし、移動の合間にもしっかり心身を回復させる装置が揃っています。搭乗前夜の高揚、到着直後の安堵、そのどちらも上質に受け止めてくれる、北海道の空の玄関口ならではの一軒です。