ランプライトブックスホテル札幌 LAMP LIGHT BOOKS HOTEL sapporo 札幌燈光與書飯店

ランプライトブックスホテル札幌は、「本の世界を旅するホテル」をコンセプトにした宿泊施設で、札幌市中央区南2条西7丁目、狸小路商店街7丁目エリアに位置します。地下鉄大通駅から徒歩圏内、すすきのエリアへも歩いて移動できるロケーションで、アーケード内という立地から、雪や雨の日でも比較的濡れずに移動しやすいのが特徴です。札幌駅エリアからのアクセスも地下鉄や市電を組み合わせてわかりやすく、市内観光やイベント、ビジネスの拠点として利用しやすい立地条件と言えます。

最大の特徴は、1階に24時間営業の書店「ランプライトブックス札幌」とブックカフェが併設されている点です。本屋はミステリーや旅、食、カルチャーなど「夜に読みたくなる本」「旅に持って行きたくなる本」をテーマにセレクトされたラインナップで、宿泊者はここで選んだ本を1冊客室に持ち込んで滞在中読むことができます。カフェではコーヒーやドリンクのほか、パンや軽食も提供しており、本を選ぶ時間も含めて「本と一緒に過ごす滞在」を楽しめるつくりになっています。

客室は、スタンダードダブル、モデレートダブル、スーペリアダブル、スタンダードツイン、モデレートツイン、ユニバーサルルームといった構成で、全室で「読書に集中しやすい空間づくり」を意識したデザインが採用されています。本棚をイメージした木格子のデザインや、落ち着いたトーンのインテリア、手元を照らす読書灯などを配置し、ベッドサイドやデスクに腰掛けてゆったり本を読むイメージのレイアウトです。室内の広さは一般的なシティホテルと比べるとコンパクトですが、その分動線が短く、ひとり・ふたりでの利用に使いやすいサイズ感になっています。

全客室に無料Wi-Fi、個別空調、テレビ、冷蔵庫、電気ケトル、デスク、USB電源やコンセントなどを備え、ビジネス利用にも対応しやすい設備構成です。バスルームは、客室タイプによってユニットバスまたは洗い場付きバスルームが採用されており、シャワーだけでなく湯船に浸かりたい人にも配慮した設計になっています。シャンプー・コンディショナー・ボディソープなどのバスアメニティやタオル類、ナイトウェアも用意され、長時間の読書や外出後にゆっくりと疲れを癒やせる環境が整えられています。

1階のブックカフェは、朝食会場も兼ねています。朝食は、札幌の人気ベーカリー「pain au traditionnel」のパンや、コーヒーロースター「MORIHICO.」のコーヒー、北海道産玉ねぎを使用したサラダなど、ローカル色のあるメニューを組み合わせたセット形式で提供していると案内されています。本棚に囲まれたカフェスペースで、好きな本を眺めながら朝食をとることも、テイクアウトして客室でゆっくり食べることもできるスタイルで、「本を中心に一日の始まりを過ごす」というこのホテルらしい過ごし方が提案されています。

滞在中の過ごし方として、公式サイトでは「昼は観光や仕事、夜は本の世界へ」というイメージが打ち出されています。日中は札幌市内の観光やビジネスをこなし、ホテルに戻ったらブックカフェで本を選び、飲み物をテイクアウトして客室でじっくり読み進める——そんなリズムを想定した構成です。館内は全体的に落ち着いた照明と静かな雰囲気が保たれており、「ホテルでにぎやかに過ごす」というより「自分のペースで静かに本を楽しむ」タイプの滞在に向いています。実際の口コミでも、「ロビーに並ぶ本のセレクトが楽しい」「夜、部屋で読書する時間が贅沢に感じられた」といった声が見られます。

フロントは24時間対応で、チェックイン前後の荷物預かりサービスも行っています。ソラーレグループ共通のオンライン事前チェックインにも対応しており、スマートフォンから事前に情報登録を済ませておけば、当日のフロント手続き時間を短縮できる仕組みです。館内は全館禁煙で、喫煙は所定の喫煙スペースを利用するスタイルになっています。

アクセス面では、札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線が交わる大通駅から徒歩圏内で、地下街や狸小路アーケードを通れば天候の悪い日でも比較的快適にホテルまで移動できます。すすきのエリアへも徒歩10分前後で、飲食店やバー、コンビニ、ドラッグストアなどが周辺に多く、外で食事をとるスタイルの滞在とも相性が良い環境です。大通公園やテレビ塔、札幌市時計台といった定番観光スポットも近く、雪まつり会場へのアクセス拠点として利用する宿泊客も多いとされています。

駐車場については、ホテル自体に専用駐車場はなく、「近隣のコインパーキングを案内する」というスタイルです。公式サイトでも提携駐車場はない旨が明記されており、車で訪れる場合は周辺の時間貸し駐車場を個別に利用する前提になります。駐車場ごとに最大料金や利用時間、車両制限などが異なり、また料金も変更される可能性があるため、最新情報は現地案内や各駐車場の情報で確認する必要があります。

総じて、ランプライトブックスホテル札幌は、「本が好きで、静かに過ごせる拠点を街なかで見つけたい」「観光や仕事の合間に、本を中心にした時間を楽しみたい」という人に特に向いたホテルです。派手な演出や大型の共用施設はありませんが、24時間営業の本屋とブックカフェ、読書に特化した客室デザイン、札幌中心部という立地を組み合わせ、「札幌滞在に読書という軸を一つ加えたい」人にとって心地よい選択肢となる一軒と言えるでしょう。