しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌 Lake Shikotsu Tsuruga Resort Spa Mizu no Uta 支笏湖鶴雅休閒度假溫泉水之歌

しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌は、北海道・支笏湖温泉にあるリゾートホテルで、「水の力に癒やされる森と湖のリゾート＆スパ」をコンセプトにしています。日本最北の不凍湖として知られる支笏湖のほとりに建ち、ロビーやラウンジ、大浴場など館内の随所から湖と森を感じられるつくりです。温泉・食事・エステ・フィットネス・睡眠といった要素を組み合わせ、滞在そのものを通じて心身を整えるウェルネス志向のホテルとして位置づけられています。

客室数は約49室で、特別室や露天風呂付き客室、展望風呂付きデラックス和洋室、スタンダードな和洋室のほか、愛犬と一緒に泊まれる「ワンちゃんルーム」まで、多様なタイプを用意しています。レイクビューの部屋では、大きな窓越しに支笏湖や山並みを望むことができ、テラス付きや露天風呂付きの客室では、外気を感じながらゆったり過ごせるのが特徴です。客室は木目やアースカラーを基調にした落ち着いたインテリアで、ベッド周りやソファスペースもゆとりあるレイアウトになっており、連泊やロングステイにも使いやすい構成になっています。

温泉は、自家源泉のナトリウム－塩化物・炭酸水素塩泉で、肌あたりが柔らかく、保温・保湿効果のある泉質とされています。大浴場「しこつ美湯」には内湯、露天風呂、ジャグジー、サウナなどを備え、ガラス張りの窓からは支笏湖周辺の自然を眺めながら湯浴みが楽しめます。一部の客室には客室内温泉や露天風呂も設けられており、そちらを選べば、好きな時間に周囲を気にせず温泉を楽しめるスタイルです。湯上がりにはピローギャラリーやアクアバーといったリラクゼーションスペースも用意されており、水分補給や休憩を挟みながら、ゆっくり温泉時間を過ごせるよう工夫されています。

食事は、「支笏湖ガストロノミー」を掲げ、支笏湖から半径約80km圏内の「50マイル」を意識した地産地消型のメニューを展開しています。メインダイニング「アマム」では、野菜・魚介・肉をバランスよくそろえたヘルシービュッフェが基本スタイルで、素材の良さを活かしたシンプルな調理と、パティシエによるデザート類が特徴です。別会場では、懐石仕立ての和食会席を提供する「天の謌」もあり、静かな空間でコース料理を楽しみたいゲスト向けの選択肢になっています。朝食もビュッフェ形式で、和洋のおかずや地元食材を取り入れたメニューが並びます。

館内施設としては、暖炉を備えたラウンジ＆バー、エステサロン、フィットネスジムなどがあり、「スパリゾート」としての滞在に重きを置いた構成です。エステでは、オイルトリートメントやフェイシャルなどのメニューを用意し、温泉との組み合わせでリラックス効果を高めることを意識しています。フィットネスジムには有酸素系マシンや簡単な筋トレ機器が揃い、滞在中も体を動かしたい人に便利です。また、枕を選べるピローギャラリーや、各種ドリンクを楽しめるアクアバーなど、睡眠や水分補給をサポートする設備も特徴的です。

アクセスは、千歳市・支笏湖温泉エリア。新千歳空港とJR千歳駅から、ホテル運行の無料送迎バスが毎日運行しており（事前予約制）、空港から約45分、千歳駅からは約1時間で到着します。2025年6月以降は、JR南千歳駅の停車が廃止され、「JR千歳駅－新千歳空港－支笏湖」というルートに変更されています。自家用車・レンタカー利用の場合は、新千歳空港から国道453号線経由で約40分の距離です。冬季は路面凍結や降雪が多いため、スタッドレスタイヤ必須で余裕のある行程が推奨されています。

周辺では、支笏湖畔の散策や展望台からの眺望、カヌー・ボート・遊覧船などのレイクアクティビティ、冬の「支笏湖氷濤まつり」といったイベントなど、季節ごとの楽しみ方があります。ホテル自体が館内でゆっくり過ごすスタイルを重視しているため、「観光を詰め込む」というよりも、チェックイン後は温泉・食事・ラウンジでのんびり過ごし、時間に追われない滞在をしたい人に向いています。カップルや夫婦旅、記念日旅行はもちろん、ワンちゃんルームを利用したペット連れ旅行にも対応している点が、このホテルならではのポイントです。

総じて、しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌は、支笏湖の自然環境と「水」をテーマにした施設・サービスを組み合わせた、ウェルネス志向の温泉リゾートと言えます。館内で完結する設備が整っているので、移動を増やさず、温泉と食事、エステやフィットネスを組み合わせて、身体を休めながら過ごしたい人に向いた一軒です。