しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌 Lake Shikotsu Tsuruga Resort Spa Mizu no Uta

支笏洞爺国立公園の支笏湖畔にほとりを寄せる「しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌」は、“水の力に癒やされる森と湖のリゾート＆スパ”をテーマに、温泉・スパ・フィットネス・食事・睡眠までをトータルにデザインしたウェルネス志向の滞在型ホテルです。所在地は北海道千歳市・支笏湖温泉。札幌から車で約1時間、新千歳空港からも車で約40分とアクセス良好で、都市から少し離れて深く休むのにちょうどいい距離感が魅力です。

客室は全49室。温泉露天風呂付の特別室や和洋室、展望バス付タイプ、ダブル、そして愛犬と泊まれる「ワンちゃんルーム」まで、多様なスタイルを用意。二人旅から家族・三世代、記念日の旅行まで、旅の目的に合わせて間取りや眺望を選べます。落ち着いた木質の設えとやわらかな照明が特徴で、“湖の静けさ”をそのまま部屋に招き入れるような居心地です。

温泉大浴場「しこつ美湯」の泉質は、肌あたりの柔らかな炭酸水素塩泉（旧称・重曹泉）。“美人の湯”として知られる支笏湖温泉らしく、湯上がりのしっとり感が評判です。露天・内湯のほか、サウナは2023年にリニューアルし、支笏湖の湖底をイメージした青い光に包まれる「支笏湖ブルーのロウリュサウナ」を導入。ハーブの香りがふわりと漂うオートロウリュと、外気浴のための「整う湯けむりデッキ」で、“ととのう”体験を存分に味わえます。

スパゾーンには、快眠を支える枕を選べる「ピローギャラリー」と水分補給を促す「アクアバー」、さらにフィットネスジムも併設。湯・運動・睡眠をひと続きで整える導線が確保され、旅先でも生活リズムを崩さずに過ごせます。エステでは北海道ならではの素材やアロマを取り入れたトリートメントが揃い、移動疲れを芯からリカバリー。ウェルネスを主軸に据えた施設構成は同館ならではです。

食の舞台は3本柱。第一に“体の中から美しく”を掲げる「ヘルシービュッフェ アマム」。北の食材をシンプルに引き立てる調理と、軽やかな味わいが特徴で、ディナー・朝食ともに健康志向の多彩なラインナップを展開します（朝はエッグステーション、焼きたてパンのワゴンサービス、ダッチオーブン炊きご飯などが名物）。

第二に、和食の粋を極める「料理茶屋 天の謌」。定型の献立に縛られない“特別膳・天の謌会席”では、北海道の旬をその日の最良のかたちで供するのが持ち味。静かな設えの個室空間で、ひと皿ごとに季節を重ねていく体験が待っています。

第三に、支笏湖周辺の食材を軽やかに楽しむカジュアルダイニング（「千歳千年」）での朝食・コース。朝はビュッフェと和朝食の2会場から選べ、旅の予定やその日の気分に合わせたスタートが切れます。健康と満足度を両立させる“食の選択肢の広さ”が、連泊でも飽きない理由です。

館内には、ウェルカムラウンジ「ワㇰカ」、回廊「水の回廊」、土間ギャラリー、ゲストラウンジ「アペソ」、カウンターバー「アペ」といった寛ぎの場が点在。売店「水の音」やスイーツショップ「パティシエ・ラボ」、四季の緑に開く「水の謌ガーデン」、愛煙家のためのシガールームなど、“過ごす楽しみ”を支える施設も行き届きます。仕事を少し持ち込むならワーケーションルームも心強い存在です。

アクセス面では、札幌・新千歳空港からの車移動がスムーズなほか、JR千歳駅・新千歳空港とホテルを結ぶ無料送迎バスを毎日運行（事前予約制）。北海道らしい広域ドライブと、公共交通を組み合わせた旅程づくりがしやすく、到着からチェックインまでのストレスが少ないのも魅力です。

主要OTAのレビューを俯瞰すると、評価の軸は〈食の満足度／湯とサウナの充実／客室や館内の清潔感／スタッフのホスピタリティ〉に集約。とりわけビュッフェと温泉への言及が多く、“静けさの中でよく眠れた”“湖畔のロケーションが良い”といった声が並びます（最新の掲載内容やスコアは各サイトで確認を）。

総じて「水の謌」は、〈美湯×ロウリュサウナ×睡眠×ヘルシーガストロノミー〉を一本の体験として編み上げた“ウェルネスリゾート”の完成形。湖と森の静けさを背景に、食べて、浸かって、眠って、整う——旅の基本行為をていねいに仕立て直す時間がここにはあります。前後泊の一夜でも、連泊の滞在でも、“体が喜ぶ旅”を求める大人に強くすすめたい一軒です。