KOKO HOTEL 札幌大通 KOKO HOTEL Sapporo Odori KOKO酒店 札幌大通

KOKO HOTEL 札幌大通は、札幌市中央区南一条西6丁目に位置する全145室のホテルで、大通エリアのやや西寄りに建っています。地下鉄「大通駅」から徒歩数分圏内で、駅からは地上をまっすぐ進むシンプルなルート。大通公園やさっぽろテレビ塔、狸小路商店街などの定番スポットが徒歩圏内にまとまっており、観光・出張どちらにも使いやすい立地です。札幌駅方面へも地下鉄や路面電車を使って移動しやすく、空港連絡バス利用時も都心エリアの停留所から徒歩でアクセスしやすい位置づけです。

もともと「フィーノホテル札幌大通」として運営されていたホテルを、2024年春にKOKO HOTELSブランドとしてリブランドした施設で、外観やフロント周りはビジネスホテル寄りながら、館内はすっきりした色調とコンパクトな動線でまとめられています。ロビーにはソファやテーブル席が配置されており、チェックイン・アウト時の待ち時間や、出発前のちょっとした時間調整に使いやすい造りです。全館無料Wi-Fiに対応しているため、ロビーや客室でのリモートワーク需要にもある程度応えられる環境になっています。

客室はスタンダードシングル（セミダブル）、スタンダードダブル、スーペリアダブルなどの洋室が中心で、13〜16.5㎡前後のコンパクトな間取りがベースです。ベッド幅はシングル系で120cm前後、ダブルで140〜160cmとされており、1〜2名の利用を想定したつくりになっています。一部にはツインや3〜4名で利用できるタイプもあり、友人同士や小さな子ども連れの家族旅行にも対応可能です。全体として「広さよりも立地重視で、必要なものはきちんと揃っている部屋」という印象の構成です。

客室設備は、冷蔵庫、電気ポット、ドライヤー、薄型テレビ、加湿機能付き空気清浄機、温水洗浄機能付きトイレ、消臭スプレーなど、ビジネスホテルとして標準的なものをひと通り揃えています。アメニティは、部屋に常備されているタオル類やナイトウェア、シャンプー・コンディショナー・ボディソープなどに加えて、1階ロビーのアメニティバイキングから歯ブラシセットやヘアブラシ、メイク落とし、洗顔料、化粧水、カミソリなど必要なものを選ぶスタイルです。荷物を増やしたくない出張・観光の利用でも、身の回り品はホテル側である程度カバーされています。

バスルームは全室ユニットバスで、バスタブ＋シャワー＋洗面台をコンパクトにまとめたタイプです。温泉付きや大浴場を持つホテルではないため、基本的には客室内のバスルームを使って入浴するスタイルになります。深めの浴槽が採用されている客室も多く、湯をためてしっかり浸かりたい場合にも対応しやすい造りです。タオルやナイトウェアは部屋に用意されており、部屋着のままでの館内移動は最低限にとどまる構成です。

館内設備としては、自動販売機と有料コインランドリーが用意されており、連泊や長期滞在でも衣類のケアがしやすくなっています。フロントは24時間対応で、荷物の一時預かり、クリーニング、宅配便の取次、外貨両替などのサービスも提供。チェックイン前後にスーツケースを預けて身軽に市内を回れるため、到着日・出発日ともに時間を有効に使いやすい運用です。

朝食については、館内での提供を行っていないプランが基本となっており、「素泊まり前提で、朝は周辺のカフェや飲食店を利用する」スタイルを想定した運用です。ホテル周辺にはコーヒーチェーンやベーカリー、和定食が食べられる店などが多数あり、朝の時間帯から営業している店も多いため、外食ベースでも選択肢に困りにくいエリアと言えます。出張で時間が限られている場合でも、地下鉄や市電に乗る前にさっと朝食を済ませやすい環境です。

ロケーション面では、ホテルから大通公園までは徒歩数分、狸小路商店街や札幌市電の停留場も徒歩圏内にあります。昼間は大通公園や周辺の商業施設で買い物・観光をし、夜はすすきの方面の飲食店へ歩いて移動する、といった動き方をしやすいのが強みです。路面電車の「西4丁目」「西8丁目」停留場も近く、少し足を伸ばして中島公園方面や山鼻エリアへ向かう際にも便利な位置関係です。

駐車場については、ホテル施設内に専用駐車場は設けられておらず、車で訪れる場合は近隣のコインパーキングを各自で利用する形になります。公式サイトや案内では、徒歩圏内に複数の時間貸し駐車場があることが示されており、車種や入出庫時間の条件に応じて選べる環境です。日中・夜間で混雑状況が変わることもあるため、マイカー利用の際は、あらかじめ周辺の駐車場位置と出入口の向きを地図で確認しておくとスムーズです。料金や利用条件は変動する可能性があるため、金額の細かい目安ではなく「周辺に選択肢がある」という前提で、当日の状況に合わせて選ぶのが現実的でしょう。

総じてKOKO HOTEL 札幌大通は、「大通エリアで立地とコスパを重視しつつ、必要な設備はきちんと揃っているホテル」を探している人向けの選択肢です。大浴場や豪華な付帯施設はありませんが、全145室のコンパクトな客室、全館Wi-Fi、コインランドリーや荷物預かりといった実用的なサービスがまとまっており、ビジネス出張・一人旅・カップルの札幌ステイを中心に使いやすいバランス型のホテルと言えます。