JRタワーホテル日航札幌 JR Tower Hotel Nikko Sapporo 札幌JR Tower日航飯店

JRタワーホテル日航札幌は、JR札幌駅南口に直結する複合ビル「JRタワー」の高層階に位置するシティリゾートホテルです。住所は札幌市中央区北5条西2丁目5番。駅の改札からほぼ濡れずにアクセスできるロケーションで、鉄道・地下鉄・バスの結節点という利便性の高さが特徴です。出張や観光で荷物が多い時でも移動のストレスが少なく、道内各地への乗り継ぎ拠点としても使いやすい立地です。

客室は23〜34階の高層フロアに配置されており、全室禁煙・約330〜340室規模。どの部屋からも札幌の街並みを一望でき、方角によっては石狩湾や大雪山系まで見渡せると案内されています。タイプはモデレートダブル・ツイン、スーペリア、デラックス、各種スイートなどで、一人利用からカップル、記念日、観光での連泊まで幅広くカバー。最上階34階のスイートは約63㎡で、リビングとベッドルームを分けたつくりになっており、バスルームに加えてシャワーブースも備えた構成です。

室内は白とベージュを基調に木の質感を合わせた落ち着いたトーンで、過度に派手ではない都市型ホテルらしいインテリアです。全室に無料Wi-Fi、個別空調、冷蔵庫、セーフティボックス、ズボンプレッサー、加湿機能付き空気清浄機などを標準装備し、デスク周りにはコンセントをしっかり配置。PC作業やオンライン会議などをこなしやすい設備構成になっています。バスルームは洗い場付きのタイプを含めゆとりある設計で、上位カテゴリやスイートでは眺望を活かしたビューバスの部屋も用意されています。

このホテルを象徴する設備のひとつが、22階のスカイリゾートスパ「プラウブラン」です。JR札幌駅南口の地下から湧出する「札幌駅温泉」を引いた天然温泉で、ナトリウム−塩化物泉（弱アルカリ性低温泉）を使用。切り傷や冷え性、関節痛などに効能があるとされる泉質です。男女別エリアに内湯・ジェットバス・水風呂・ドライサウナ・ミストサウナなどを備え、リラックスラウンジやスパ専用カフェ、エステ・ボディケアも揃えた「大人専用スパ」として運営されています（利用は18歳以上）。タオルやアメニティ、スパ着は館内に用意されており、客室からスリッパでそのまま向かえるようになっています。

朝食は、35階のレストラン＆バー「SKY J」での和洋ブッフェ、または同じフロアのスカイレストラン「丹頂」での和定食から選べる形式です。どちらも地上約150mからの眺望を楽しめるのが特徴で、札幌の街並みを眺めながら食事ができます。ブッフェでは北海道産小麦を使った自家製パン、ハスカップバター、北海道産チーズなど“北海道らしさ”を前面に出したメニュー構成で、サラダや卵料理、肉・魚料理、ご飯ものまで一通り揃っています。一方、「丹頂」の和朝食は、道産食材を用いた焼き魚や小鉢などを組み合わせた定食スタイルで、落ち着いた雰囲気で朝を迎えたい人向きです。

レストランはこのほか、1階の「ザ ロビーラウンジ」、札幌ステラプレイス9階のフレンチ「ミクニ サッポロ」など複数をラインナップ。ロビーラウンジでは軽食やスイーツ、アフタヌーンティーセットなどを提供し、待ち合わせや打ち合わせ、休憩に使いやすい空間となっています。ディナータイムの「SKY J」や「丹頂」では、夜景を背景にしたコース料理やアラカルトを楽しめるため、記念日や会食の場としての利用も多いホテルです。

館内設備としては、36階のスカイバンケットルームをはじめ、大小の宴会場・会議室を備え、パーティー、ウェディング、企業のミーティングなど幅広いイベントに対応しています。ビジネスセンター機能やランドリーサービス、宅配受付など、フルサービスホテルとして基本的なサポートも一通り揃っています。タワー下層部にはショッピングモール「札幌ステラプレイス」や専門店街が広がっており、館内からそのまま買い物や食事に出やすいのも大きな利点です。

アクセスは、JR札幌駅南口直結で徒歩数分、地下鉄各線「さっぽろ」駅からも地下通路でアクセス可能です。空港からはJR快速エアポートで札幌駅まで約40分、そのまま駅ビル内を移動すればチェックインまで屋外に出ずに到着できます。車利用の場合は、JRタワーの駐車場や提携駐車場が用意されており、道央自動車道・札幌北ICからはおおむね15分程度の距離です（駐車に関する条件や料金は変動する可能性があるため、最新情報の確認が推奨されています）。

全体として、JRタワーホテル日航札幌は「札幌駅直結の利便性」「高層階からの眺望」「天然温泉スパ」「眺望自慢の朝食レストラン」という強みを持つシティリゾート型ホテルです。移動のしやすさと滞在の快適さを両立させたい出張利用はもちろん、記念日旅行や札幌を拠点とした道内観光の拠点として、ホテルライフそのものも楽しみたい人に向いた一軒といえるでしょう。