JRイン札幌北2条 JR Inn Sapporo Kita 2-jo 札幌北2條JR飯店

JRイン札幌北2条は、札幌市中央区北2条西2丁目に位置する、JR北海道ホテルズが展開する宿泊特化型ホテルです。2020年10月に新築オープンした比較的新しい施設で、JR札幌駅南口から徒歩約7分、地下鉄東豊線さっぽろ駅22番出口から徒歩約2分、大通駅からも徒歩約6分という「札幌駅・大通」ダブルアクセスが特徴です。札幌市時計台や大通公園、さっぽろテレビ塔なども徒歩圏内で、観光・ビジネスどちらの拠点としても使いやすい立地です。

コンセプトは姉妹館と同様、「眠りにこだわった宿泊特化型ホテル」。館内は白と木目を基調とした落ち着いた内装で統一されており、機能性を重視しつつも、かしこまりすぎないカジュアルな雰囲気にまとめられています。フロントロビーはコンパクトながら明るく、チェックイン・チェックアウトの導線もシンプルで分かりやすい構成です。

総客室数は約200室（各社サイトでは205室と案内）で、シングル・ダブル・ツインを中心に、プレミアムツインやユニバーサルルームなどを揃えています。シングル・ダブルは16㎡前後、ツインは24㎡程度とされており、一人旅や出張からカップル・家族利用まで幅広いニーズをカバーするラインナップです。札幌駅エリアのホテルとしては全体的に余裕のある広さで、スーツケースを広げても動線を確保しやすい造りになっています。

全客室にはシモンズ社製ポケットコイルマットレスとロフテー社製のホテルピローを採用し、「良い眠り」を売りにしています。さらに、ロビー階には素材や高さが異なる22種類の枕を揃えた「枕コーナー」があり、好みに合わせて追加の枕を選べる仕組みです。枕を変えるだけで寝心地が大きく変わることも多いため、自分に合う組み合わせを試しながら滞在できるのは、このホテルならではの特徴と言えます。

設備面では、全室に加湿機能付き空気清浄機、個別空調、空の冷蔵庫、電気ケトル、デスクライト、携帯電話用充電器、無料Wi-Fi・有線LANなどを完備。ビジネス用途を意識したワイドデスクを備える客室も多く、PC作業やオンライン会議にも対応しやすい環境です。バストイレはセパレートタイプが基本で、シャワーブースとトイレが分かれているため、複数名で利用する場合でも使い勝手が良い構成です。アメニティは客室内の基本セットに加え、ロビーのアメニティバーでカミソリやコットン、クレンジング・化粧水などを必要な分だけピックアップするスタイルを採用しています。

2階には宿泊者専用のラウンジと大浴場が併設されています。大浴場は男女別で、洗い場数に余裕を持たせた内湯タイプ。深夜25時まで利用可能と案内されており、観光や仕事のあとにゆっくり湯に浸かってから休みたい人にはうれしい設備です。女性大浴場にはポーラ「エステロワイエ」シリーズのシャンプー・コンディショナー・ボディソープを用意していると紹介されており、客室とは違う使用感を試せるのもポイントです。

ラウンジは読書やちょっとした作業、くつろぎの場として開放されており、コーヒーなどのドリンクを無料で楽しめるサービスを実施しています。館内案内では「書籍・コーヒーが無料の宿泊者専用ラウンジ」とされており、静かな空間で一息ついたり、出発前にPC作業をしたりといった使い方が想定されています。ビジネスホテルの機能性に、「共用のくつろぎスペース」を加えた構成になっているのがJRイン系列の特徴です。

館内施設としては、ラウンジ・大浴場のほか、自動販売機、コインランドリー（有料）、製氷機、電子レンジなどを用意。長期滞在や連泊にも対応しやすい設備構成です。全館禁煙で、喫煙は館内の指定喫煙ブースで行う形になっているため、たばこのにおいが気になる人にも利用しやすい環境です。バリアフリー面では、車椅子対応エレベーターや一部バリアフリー対応客室なども案内されています。

駐車場は屋内立体駐車場を備えており、乗用車を中心に収容できるスペースがあります。先着順での案内となり、台数や車両サイズに制限があるため、繁忙期や大型車利用の際は注意が必要です。満車の場合や条件に合わない場合は、周辺のコインパーキングなどを利用する形になります。利用条件の詳細は変更されることもあるため、車で訪れる予定がある場合は、事前に最新情報を確認しておくと安心です。

チェックインは15:00、チェックアウトは10:00が基本です。新千歳空港からはJR快速エアポートで札幌駅まで約40分、その後徒歩でホテルへ向かうルートが一般的。札幌駅・大通駅のどちらにも歩いて出られる立地、眠りに特化した客室、枕コーナーや大浴場、ラウンジなどの付帯施設を組み合わせたバランスの良い構成で、札幌中心部で「シンプルだけれど機能が揃ったホテル」を探している人にとって候補に入れやすい一軒です。