定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌 Jozankei Tsuruga Resort Spa MORI NO UTA

札幌中心部から車で約40分、支笏洞爺国立公園の渓谷に寄り添う定山渓。ここに“森と物語る”という世界観を徹底した温泉リゾート「定山渓 鶴雅リゾートスパ 森の謌（もりのうた）」があります。館内に一歩入ると、暖炉のあるフォレストラウンジやテラス、森をモチーフにしたアートと照明が連なり、都会のテンポをゆるめてくれる“森の時間”へ滑り込む感覚が心地よいホテルです。住所は札幌市南区定山渓温泉東3丁目192番地。札幌中心部からのアクセスの良さと、渓谷の原風景に抱かれた非日常感を両立します。

客室は本館客室と別棟コテージの二系統。目玉は“露天風呂付きコテージ”で、メゾネットの室内から続くウッドデッキに自家源泉の露天を備え、森の薫りと風を感じながら湯浴みが楽しめます（カップル向けとグループ向けの2レイアウト）。本館側はデラックス和洋室、岩盤浴（ホットストーンサウナ）付きデラックスツインなど構成が豊富で、旅のスタイルに合わせて選べます。全室禁煙で、喫煙は1階ブースのみの運用です。

温泉エリアは、内湯・露天に加えてサウナや女性専用の岩盤浴スパ、エステティックを併設。泉質はナトリウム‐塩化物泉で、保温・保湿に優れるのが特長です（深夜清掃時間あり／一部加温・加水）。森に抱かれる外気の中で“温冷”を繰り返せば、旅の疲れがゆっくり抜けていきます。

食体験は“森ビュッフェ”が看板。コンセプトは「食べたいものがなんでもある森のおとぎ話のレストラン」。和・洋・中を中心に約60品が並び、旬の素材や北海道らしさを散りばめたラインアップを“好きなものを好きなだけ”楽しめます。グループ利用向けの個室（要予約・有料）や、しゃぶしゃぶコースを組み合わせるプランも用意。日帰りではランチビュッフェ＋入浴のセット（要予約・設定時間あり）も人気です。

“愛犬同伴”という選択肢があるのも本館の個性。指定客室に限り、小〜中型犬（ケージに入る10kgまで／1室2匹まで・各5,500円）の同宿が可能で、注意事項や持参物、館内同伴エリアのルールを細かく定めた運用。旅の相棒と定山渓の四季を共有したい方には心強い受け皿です。

パブリックは“森に浸る余白”がテーマ。薪ストーブを囲むフォレストラウンジ、木漏れ日を感じるフォレストテラス、夜の森をイメージしたバー……視覚・嗅覚・触覚に働きかける環境演出が、滞在のリズムを静かに整えてくれます。スパトリートメントでは北海道産アロマやハーブを扱うメニューも用意され、温泉との合わせ技で“睡眠まで良くなる”と評されることもしばしば。

部屋タイプは幅広く、コテージ（露天風呂付）に加えて、デラックス和洋室（約52㎡）、デラックスツイン（約42㎡）、和洋室、ツインなどをラインアップ。英語公式や主要予約サイトでは「コテージ（露天風呂付）」「ホットストーンサウナ付デラックス」「和洋」「デラックスツイン」「ツイン」等の呼称で整理されており、人数や過ごし方に合わせたアサインがしやすい構造です。

使い勝手の良さも抜かりなく、館内Wi-Fi、無料駐車場、無料送迎（期日・要予約）など“土台”の機能が充実。札幌駅からの路線バスや車で約40分（冬期は目安＋α）というアクセス性は、短い休暇や天候リスクを考慮した旅程でも組みやすい条件です。

口コミの傾向を俯瞰すると、「接客の温かさ」「ビュッフェの充実」「ラウンジの雰囲気」「露天付きコテージの体験価値」への高評価が目立ちます。一方、人気時間帯のレストラン動線や補充タイミング、大浴場の混雑などに触れる声もあり、ピークを外して行動するだけで体験の質はさらに上振れします。

日帰り派には、前述のランチビュッフェ＋入浴セット（要予約・火水定休／最新情報は公式確認）が好評。タオル貸出込みで、短時間でも“森の物語”の断片に触れられます。宿泊と組み合わせて到着日の昼に利用すれば、チェックイン前から“森スイッチ”をONにできます。

総じて「森の謌」は、札幌から小一時間で“深呼吸できる森”にワープできる稀有な温泉リゾート。露天風呂付コテージや岩盤浴・エステでととのえ、森ビュッフェで満たし、ラウンジで火と木の気配に身を委ねる――五感をやさしくほどく体験が、一つ屋根の下にバランス良く収められています。カップルやファミリーはもちろん、愛犬連れや女子旅、三世代旅行まで幅広くフィット。予約時は部屋タイプ（コテージ／岩盤浴付など）と食事条件、愛犬同伴のルール、日帰りセットの運用を公式・OTA双方で確認し、自分の優先順位に合う“森の過ごし方”を見つけるのが満足度を引き上げる近道です。