定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌 Jozankei Tsuruga Resort Spa MORI NO UTA 定山溪溫泉度假村鶴雅森之歌飯店

定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌は、札幌市南区・定山渓温泉に建つ全54室の温泉リゾートホテルで、「森」をテーマにした館内デザインとビュッフェが特徴の宿です。所在地は「札幌市南区定山渓温泉東3丁目192番地」。札幌中心部から車で約40分、新千歳空港からは高速道路利用で約85〜90分ほどと案内されており、札幌駅や地下鉄真駒内駅からの送迎車・路線バスを組み合わせてアクセスできます。

ホテル名の通り、館内は「森の物語」をコンセプトに統一されています。ロビーにあたる「森ラウンジ」には木をモチーフにした暖炉風オブジェが設置され、大きなソファや本棚が並ぶくつろぎのスペースに。ガーデン側には「森テラス」、夜には「森バー（ラウンジバー）」がオープンし、同じ空間を時間帯ごとに使い分けられる構成です。そのほか「森の謌美術館」「シガールーム」「ピローギャラリー」「森マーケット（ショップ）」「パティシエ・ラボ」「森パーティー（バンケットホール）」「ワーケーションルーム」など、スパリゾートらしい付帯施設を一通り備えています。

客室タイプは、ツインルーム、和洋室、デラックスツイン、デラックス和洋室、本館客室に加えて別棟のコテージなど多彩です。コテージは「まるで森と繋がっているような」造りをイメージしたメゾネットタイプで、1階がリビング、2階がベッドルームという構成。テラスには温泉露天風呂が設置され、プライベートな空間で定山渓の湯を楽しめる客室になっています。本館側のデラックス和洋室は約52㎡、琉球畳風の和スペースとソファ、マッサージチェアなどを備えたゆとりある間取りで、グループや家族での滞在にも対応しやすいタイプです。

また、客室の一部には「ワンちゃんOK」のペット対応ルームや、段差を抑えたバリアフリー風ツインルームも用意されており、利用目的に応じて選びやすい構成になっています。全室禁煙で、喫煙は1階の喫煙所のみ。テレビ、冷蔵庫、空調、洗浄機能付きトイレ、Wi-Fiなどの基本設備は標準装備で、枕は館内の「ピローギャラリー」で自分に合ったタイプを選べる仕組みです。

温泉は、定山渓温泉のナトリウム塩化物泉を引いた大浴場と露天風呂で楽しめます。泉質は「ナトリウム塩化物泉（中性低張性高温泉）」で、冷え性、神経痛、関節痛、慢性婦人病、疲労回復などに効能があるとされています。湯は無色透明で、やや塩味を帯びた“まろやかな塩辛さ”が特徴。入浴後は塩分が肌に付着し、汗の蒸発を防ぐことで保温効果が続くと紹介されています。男女別の大浴場には内湯・露天風呂・サウナを備え、森の景色を眺めながら湯浴みできるよう窓や露天エリアの抜け感を意識した造りになっています。

食事は、夕朝食とも「森ビュッフェ」と呼ばれるビュッフェスタイルが基本です。レストランは「おとぎ話のようなレストラン」として案内されており、木々や花をモチーフにした装飾の中で、和洋中の創作料理を幅広く用意。特に野菜料理の充実ぶりが特徴で、彩り豊かなサラダ、前菜、温菜など、野菜を主役にしたメニューを多く並べている点が評価されています。夕食時にはライブキッチンでの出来たて料理やデザートコーナーもあり、子ども連れから大人まで選びやすい構成です。

朝食も同じレストランでのビュッフェ形式で、和洋の定番メニューに加え、地元食材を活かしたおかずやパン、サラダ、スープなどを揃えています。宿泊プランによっては夕食時の飲み放題が付いたものや、ランチビュッフェ＋日帰り入浴のプランなどもあり、宿泊だけでなく日帰りでビュッフェと温泉を楽しむ使い方も可能です。

館内設備としては、レストランやラウンジに加え、エステサロンやスパ、ショップ、ワーケーションルームなどを併設。エステではオイルトリートメントやフェイシャルなど、温泉滞在と相性のよいメニューが用意されており、温泉→食事→エステという一日の流れも組み立てやすくなっています。ロビーラウンジでは時間帯によってドリンクや軽いスイーツが提供されることもあり、チェックイン後や入浴後にゆっくり過ごす場所として機能しています。

アクセスは、車の場合、新千歳空港から高速道路利用で約85分、札幌市内からは約40分。公共交通の場合は、JR札幌駅バスターミナルから定山渓温泉行きの路線バスで約70分、地下鉄南北線真駒内駅から送迎車で約30分と案内されています。敷地内には約70台分の無料駐車場を備え、予約不要で利用可能です。

総じて、定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌は、「森」をテーマにした世界観とビュッフェ、定山渓の温泉を組み合わせたスパリゾートです。大型リゾートほどの客室数ではないものの、露天風呂付きコテージやデラックス和洋室、ペット対応ルーム、ワーケーション対応スペースなど、目的に応じた選択肢が揃っており、カップルや夫婦旅、ファミリー、女子旅まで幅広い層に使いやすい一軒と言えます。