定山渓万世閣ホテルミリオーネ Jozankei Manseikaku Hotel Milione 定山溪萬世閣酒店

札幌中心部から車で約40〜60分、“札幌の奥座敷”・定山渓の中心に構える大型温泉リゾートが「定山渓万世閣ホテルミリオーネ」。シルクロード＝“ミリオーネ（100万）”の名を冠し、館内随所にオリエンタルな意匠を取り入れた世界観が特徴です。客室数は約300室規模、多様な旅のスタイルを抱きとめる“懐の深さ”が持ち味。公式でも「札幌中心部から約40分」「自然に囲まれた温泉リゾート」をうたい、初めての定山渓でも迷いにくい立地とわかりやすい導線が魅力です。

“湯”の舞台は約450㎡のスケールを誇る大浴場「美泉（びせん）」。内湯は4種（寝湯含む）＋露天を配し、湯面の先に定山渓の山々が広がる開放感が自慢です。男女の浴場は時間入替制で、清掃時間を除き長時間オープン。湯のやわらかな肌ざわりに身を委ねながら、四季の表情（新緑・紅葉・冠雪）を“目と肌”で感じられます。2024年には女性大浴場サウナを“セルフ＆オートロウリュ”へ刷新し、整いの質が一段と向上しました。

客室は和室・洋室・和洋室に加え、2021年オープンの「温泉展望風呂付洋室」など多彩。窓外に朝日岳を望みながら“自室で好きな時間に温泉”という贅沢が叶います。家族に扱いやすい10畳前後の和室、ベッド派にうれしいツイン、最上階の特別室、近年は“モダンツイン”の改装も進行。人数・目的別に柔軟に選べるラインアップです。

“食”はライブ感のあるビュッフェが主役。ディナーは和・洋・中を軸に幅広いラインアップで、品数と満足感に言及するレビューが多め。朝食もビュッフェ中心（プランにより提供形態・料金は変動）で、旅の動き出しに合わせやすい構成です。大箱のダイニングは家族やグループでも利用しやすく、キッズから大人まで“選ぶ楽しさ”を重視したつくり。館内には物販・ラウンジも整い、2024年には1階に「白樺焙煎舎（Shirakaba baisen sha）」が新設されるなど、滞在中の寄り道先が増えています。

パブリック施設の“厚み”もミリオーネの魅力。インドアプール（温水）やサウナ、スチーム、岩盤・リラクゼーションの導線がひとつ屋根の下にまとまっており、温泉→プール→外気浴…と一日のリズムを自在にデザインできます。大規模ホテルらしく売店、各種自販機、コインランドリー、手荷物預かりなどの“土台”も盤石。OTAでも「館内プール」「温泉」「無料駐車場」「24時間フロント」等の使い勝手が整理され、総合コンディションへの評価も安定しています。

アクセスは札幌駅〜ホテル間の無料直行シャトル（要予約・所要約60分）をはじめ、路線バスや自家用車でのアプローチが一般的。ホテル公式（英語版）でもシャトルの案内や立地の目安を明示しており、都市滞在からそのまま“温泉時間”へシームレスに移行できます。冬季は道路事情で所要が延びるため、往路は余裕を持った計画が安心です。

レビュー傾向を俯瞰すると、「夕朝食ビュッフェの充実」「大浴場の広さ・眺望」「施設の多さ」への満足度が高い一方、繁忙期はレストランや浴場の“混み”に触れる声も見られます。ピークを外した食事時間帯の選択、清掃直後の入浴や朝風呂など“少しずらすコツ”を取り入れると、体験がぐっと上振れ。和室に最大人数で泊まる場合は“就寝時の手狭感”の指摘も散見されるため、ベッド派は洋室・モダンツイン、湯優先派は温泉展望風呂付タイプの検討がおすすめです。

価格帯はシーズン・在庫・食事条件で幅があり、観光協会の目安ではおおよそ1人あたり1万円台後半〜3万円台半ば。公式はベストレートをうたい、OTA（Booking/Agoda/Expedia）ではレビューや在庫、キャンセル条件の比較が容易です。家族・三世代旅行、イベント遠征、ワーケーションなど目的に合わせ、公式×OTAを横並びにして“部屋タイプ×食事×特典”を最適化するのが失敗しない手配のコツ。

総じてミリオーネは、「大浴場のスケール」「多彩な客室」「厚い館内機能」「アクセスの良さ」を一体化した“定山渓の王道リゾート”。札幌から小一時間でプール＆温泉＆ビュッフェのフルコースをまとめて体験でき、季節ごとに表情を変える渓谷美が旅の余白を豊かにしてくれます。初めての定山渓でも外さない安心感、そしてリニューアルで磨かれる“今っぽい快適性”。家族からカップル、グループ、インバウンドまで間口広く勧められる一軒です。