定山渓温泉 定山渓第一寶亭留 翠山亭 Jozankei Daiichi Hotel Suizantei 定山溪第一寶亭留翠山亭

定山渓温泉 定山渓第一寶亭留 翠山亭は、札幌の南・定山渓温泉の高台に建つ温泉旅館で、第一寶亭留グループを代表する宿のひとつです。「お客様の心に寶（たから）が留（とど）まる亭（やかた）」という思いを屋号に込め、温泉と食事、接客を組み合わせた滞在型の旅館として運営されています。客室や温泉施設のリニューアルを重ね、現在は「温泉自慢の宿」「美食を楽しむ宿」として複数の宿泊予約サイトでも紹介されています。

客室は約50室前後で、定山渓の街並みを望む「街側」と、山の緑に近い「山側」に分かれています。和室・洋室・和洋室など多彩なタイプが用意されており、45㎡クラスのツインから、120〜160㎡のスイートタイプまで幅広い構成です。ほぼすべての客室に客室温泉風呂が備えられているのが大きな特徴で、一部の部屋には檜造りの内風呂や展望風呂、専用サウナが付いたタイプもあります。全室禁煙で、加湿空気清浄機やペットボトルの水、コーヒー・紅茶・煎茶などが用意されており、ゆっくりこもりたい滞在にも向いた設備内容です。なお、2022年4月からは小学生以上を対象とした施設となっており、比較的落ち着いた雰囲気で過ごせます。

温泉は、豊平川河畔の河床から自噴する3本の自家源泉を所有しており、それぞれ成分の異なる源泉をブレンドしたナトリウム‐塩化物泉を引いています。泉温は平均約69℃と高く、加水・加温を調整しながら館内各所へ供給。神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、火傷、病後の回復期などに良いとされ、いわゆる「熱の湯」「あたたまりの湯」として紹介されています。大浴場は男女入れ替え制で2カ所あり、ジャグジーや水風呂、露天風呂、サウナなどを備えています。樹齢約300年の桂の木を正面に望む露天風呂を持つ浴場や、複数の湯船を配した広めの浴場など、趣きの異なる湯処を滞在中に両方楽しめる構成です。

館内には、離れの貸切風呂「森乃湯」があり、森に囲まれた静かな環境の中で、内湯と露天風呂を貸切利用できます。照明を落とした内湯は、あえてシャワーやアメニティを置かない昔ながらの湯治場をイメージしたつくりで、純粋に湯に浸かる時間を楽しみたい人向けの内容です。また、プライベートで利用できる貸切サウナ「翠山熱波」も用意されており、セルフロウリュが可能なサウナ室と、夕日岳方面の眺望を楽しめる外気浴スペース、水風呂などを備えています。宿泊者はもちろん、日帰り利用枠も設けられており、サウナ目的で訪れる人にも利用しやすい仕組みになっています。

食事は、手作りにこだわった和食を中心としたコース料理が基本です。「人の手のぬくもりを感じる料理」を掲げ、季節ごとに内容を変えながら、前菜・お造り・温物・肉料理・ご飯もの・甘味などを組み合わせた献立を提供しています。夕食は会席スタイルのコースが中心で、プランによって品数やメイン食材が変わる構成。朝食は和定食・和食膳スタイルで、炊き立てご飯、焼き魚、小鉢類、汁物など、食べ慣れた和の朝ごはんをベースにした内容です。アルコールやソフトドリンクはラウンジやレストランで別途オーダー可能で、地元の日本酒やワイン、ソフトドリンクもそろえています。

館内施設としては、フロントロビーやラウンジ、売店などの基本設備に加え、湯上がりラウンジが大浴場の近くに設けられており、風呂上がりに一息つけるスペースになっています。Wi-Fiは館内で利用可能で、無料の送迎バスや駐車場など、アクセス面のサポートも整っています。第一寶亭留グループ共通の取り組みとして、定山渓エリアの複数の宿共通で利用できる「36時間ステイ」の仕組みがあり、チェックイン前からグループ施設「休日ビルヂング」でラウンジや温泉・サウナを利用できるプランも用意されています（詳細や実施日は公式情報での確認が必要です）。

アクセスは、住所が「札幌市南区定山渓温泉西3丁目105」で、定山渓温泉街の中でもやや高台寄りのエリアに位置します。札幌中心部からは国道230号線経由で車で約1時間、新千歳空港からは高速道路経由で約90〜120分が目安です。定山渓観光協会の案内や宿泊予約サイトによれば、札幌市内からの無料送迎バス（事前予約制）も運行しており、公共交通利用でも比較的アクセスしやすい立地です。小学生以上が対象の落ち着いた環境で、客室温泉・大浴場・離れの湯屋・貸切サウナなど、多様な温泉体験を楽しみたい人に向いた、定山渓を代表する温泉宿のひとつと言えます。