定山渓温泉 定山渓第一寶亭留 翠山亭 Jozankei Daiichi Hotel Suizantei 定山溪第一寶亭留翠山亭

札幌中心部から車で約50分、豊平川の渓谷美に寄り添う上質宿が「定山渓温泉　定山渓第一寶亭留　翠山亭」。館名に込めた“お客様の心に寶（たから）が留まる亭（やかた）”という思想を掲げ、静かな意匠とあたたかなもてなしで迎えてくれる、全57室の大人の温泉旅館です。公式でも客室は「街側」「山側」と趣を分け、季節と時間で移ろう景色を借景にした滞在がうたわれています。

この宿の核は“湯”。濃厚な自家源泉をいつでも愉しめるよう、大半の客室に温泉内風呂を設け、館内には大浴場、宿泊者専用の離れ湯屋「森乃湯」、さらに趣の異なる貸切風呂を用意。昼は渓谷の緑、夜は湯けむりと星をまとった露天が、旅の体温をやわらかく上げてくれます。

“ととのう”体験を一段引き上げるのが、貸切サウナ「翠山熱波」。セルフロウリュで湿度と香りを調整し、外気浴と温泉を往復する導線が設計されています。温冷交代浴の快感を、他客に気兼ねなく味わえるのは“個の時間”を尊ぶ翠山亭ならでは。最新の運用や予約方法は公式の「小さなこだわり」で更新されています。

食は“人の手の温もりが感じられる美味しさ”がテーマ。道内の旬を会席に託し、走り・盛り・名残を丁寧に拾い上げます。器や配膳の間合いにまで目配りされたコースは、湯あがりの体にやさしく、静かな満足感で満たしてくれるはず。

客室は和室・和洋室を中心に、内風呂で“自分の湯”を楽しむ設えが魅力。窓辺に椅子を配した落ち着きのある間取りは、読書や茶の時間がよく似合います。定山渓観光協会でも「大半の客室に温泉内風呂」「森乃湯や貸切風呂など湯処が多彩」と明記され、滞在中いつでも温泉に戻れる“温泉力の強さ”が伝わります。

館内にはラウンジやバー、エステ／スパなどの“余白”も用意。外へ出かけずとも、湯→読書→小酌→小腹満たし→湯という静かな循環で夜が更けます。第一寶亭留グループの公式でも、各館共通のもてなしと世界観が紹介されており、翠山亭らしい落ち着いた時間の流れが感じ取れます。

アクセスは札幌から国道230号で約50分。エクスペディアの施設情報では「無料セルフパーキング」「館内に温泉」「24時間対応フロント」「無料エリアシャトル」など“土台の利便”が整理されています。シーズンや催事により運行・時刻は変動し得るため、直前の確認が安心です。

公共交通利用派には、ブッキングドットコムに“札幌中心部（大通西5丁目昭和ビル前）からの無料送迎あり”という掲載例も（徒歩でJR札幌駅まで約15分）。年次や期間で内容が変わることがあるため、予約時に最新の案内を要チェック。マイカーなら無料駐車場を起点に、到着後すぐ湯へ直行する動線が組めます。

予約サイトを横断して見える評価軸はおおむね一致。「スタッフの丁寧さ」「食事の満足度」「温泉の充実」の3点に対する好意的な言及が多く、価格帯は時期・プランで大きく変動。エクスペディアでは“上質な和風旅館（4★）・館内温泉・無料Wi-Fi（共用部）・無料駐車場”と整理され、アゴダでも“サービスのきめ細かさ”が強調されます。

グループ宿横断の“滞在強化策”として、チェックイン日の午前11時から使える「休日ビルヂング（THE LOUNGE DAY OFF／休日湯）」の無料利用特典（対象7宿のいずれか宿泊者向け）も展開。“36時間ステイ”的に、館外ラウンジと温浴で前乗りできる使い勝手は、到着前から旅の密度を上げてくれます（提供内容は変動しうるため要確認）。

“上手な過ごし方”は三つ。①温泉は「客室内風呂×森乃湯×大浴場×貸切サウナ」の四段構えで、夕食前・就寝前・朝湯の“3回し”が基本。②ディナーは湯上がり30～60分後に合わせ、体温を保ったまま席へ。③夜はバーやラウンジで一杯→客室風呂でクールダウン、朝は森乃湯で静かにスイッチを入れる——これで“湯×食×余白”の循環が自然に整います。

実務メモ。住所は札幌市南区定山渓温泉西3丁目105。チェックイン／アウト、入浴時間、サウナや貸切風呂の予約要領は更新されるため、出発前に公式の最新案内を確認しつつ、直予約（ベストレート条件や特典）とOTAのポイント／クーポンを横並びで比較すると最適化しやすいでしょう。

総じて翠山亭は、“温泉にいつでも帰れる”仕立てと、手仕事の料理、控えめで行き届いたもてなしで旅の速度をふっと緩める、定山渓の王道。外へ出ずとも物語が進む“内省型の温泉旅”を叶えたいなら、まず候補に入れておきたい一軒です。