フェアフィールド・バイ・マリオット札幌 Fairfield by Marriott Sapporo

「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」は、創成川イーストに建つマリオット系のアッパーセレクトホテル。大通公園・二条市場・すすきのが徒歩圏という“都心ど真ん中の回遊性”が強みで、地下鉄「すすきの」「豊水すすきの」双方に近く、札幌駅方面へもスムーズにアクセスできます。住所は〈札幌市中央区南4条東1丁目（060-0054）〉。チェックイン15:00、チェックアウト11:00と運用が明快です。

館内は“必要な心地よさ”に的を絞った機能美が持ち味。無料Wi-Fi、24時間オープンのフィットネス（トレッドミル、エリプティカル、バイク、フリーウエイト等）を備え、ワークアウトの習慣を旅先でも崩さずに過ごせます。モバイルキー、同日仕上げのドライクリーニング、モーニングコールなど、出張の“痒いところ”にも手が届くサービスレイヤーが整っています。

客室はシンプル＆機能的なレイアウトで、ふかふかのベッド、薄型TV、無料Wi-Fi、セーフティボックス、冷蔵庫、電気ケトルなどを標準装備。ワークにもレジャーにも振れるデスク周りの使い勝手が良く、長めの滞在でもストレスを感じにくい設計です。OTA表記では全254室規模とされ、ラップトップ対応のワークスペースや“静かな空調”への評価が目立ちます。

“朝の拠点”は館内レストラン「レストラン ルオント（Restaurant LUONTO）」。道産食材を生かした朝食をカジュアルに楽しめ、同フロアの「FIKA CAFÉ Lagom」では、スウェーデンの“フィーカ”文化をテーマにしたスペシャルティコーヒーやペストリーを提供。朝はしっかり、日中は軽やかに——とメリハリの利いたダイニング動線が魅力です（朝食は無料提供ではありません）。

立地の実用性も高水準。ホテルから大通公園へ徒歩約5分、すすきのへ徒歩5分前後という距離感で、市内観光の“面から面”の移動がしやすいのが印象的。二条市場や創成川公園、さっぽろテレビ塔も近く、悪天候時は地下鉄を組み合わせれば行動半径はさらに拡張します。

エントランス横の案内に沿って進めば、館内は段差の少ない動線でアクセシビリティに配慮。小規模ミーティングに適したイベントルーム（最大34名）の用意もあり、チーム合宿やインタビュー、控え室的な使い方にも対応します（ウエディング対応はなし）。“泊まる＋集まる”のミニマムな器が、ビジネスユースの自由度を高めます。

駐車は館内有料（1,650円／日）を用意。立体駐車場の高さ1,550mm・幅1,800mmという制限が明記され、予約不可・先着順の運用です。レンタカー利用時は“車高が高い車種”や“荷物の多い旅程”で制約になり得るため、サイズを事前に確認しておくと安心。EV充電器の設置はありません。

周辺の“食”は選択肢が豊富。狸小路の新スポットや、寿司・ジンギスカン・スープカレーの名店が徒歩圏に点在し、ホテルのダイニングと街の名店を“気分で使い分ける”楽しさがあります。公式のダイニングページでは、館内外のモデルルートや近隣のおすすめもコンパクトにまとまっており、初訪問でも迷いにくいのが好印象です。

レビュー傾向は「立地の便利さ」「ベッドの快適さ」「朝食の満足度」への言及が多く、開業以降は安定した評価。シンプルな設備構成ゆえ、客室の広さや眺望に“ラグジュアリー的な驚き”を求める層にはやや物足りない一方、価格帯に対する納得感と“必要十分の上質”という文脈で選ばれています。

利用のコツとしては、①朝食の有無で総額を比較（無料朝食は非提供）、②レンタカーは駐車サイズ制限を確認、③ジムは24時間型なので混雑を避けて活用、の3点を押さえておくと満足度が上がります。Bonvoy会員なら客室内インターネットアクセスが無料になる特典もあり、公式予約の価値が相対的に高まります。

総括すると、フェアフィールド・バイ・マリオット札幌は〈都心徒歩圏×軽やかなダイニング×24時間フィットネス〉を核に、“旅と日常の間”にすっと収まる拠点。ひとり旅や出張、小さなグループの週末トリップまで、身軽に動いて、よく眠り、翌朝またすぐ街へ出る——そんな札幌のスタンダードな滞在を、気持ちよくアップデートしてくれます。