コートヤード・バイ・マリオット札幌 Courtyard by Marriott Sapporo 札幌萬怡酒店

コートヤード・バイ・マリオット札幌は、札幌市中央区南10条西1丁目1-57に位置する全321室のホテルで、2024年7月に開業した北海道初の「コートヤード」ブランドの施設です。地下鉄南北線「中島公園」駅から徒歩数分、札幌駅までは地下鉄で約10分と案内されており、観光・ビジネスのどちらにも使いやすい立地です。豊平川や中島公園にも近く、札幌中心部にいながら周辺の自然も感じやすいエリアに建っています。

建物コンセプトは「自然と都市との共生」で、外観・館内ともに落ち着いたモダンデザインで統一されています。ロビーには暖炉を配したラウンジがあり、チェックインや外出前後のちょっとした時間を過ごしやすい構成です。客室は7タイプのカテゴリーで構成されており、ビジネス利用の1名宿泊からカップル・家族・グループまでを想定したラインナップになっています。

客室数は321室で、スタンダード系の客室に加え、スイートを含む複数タイプを用意しています。全室に上質なベッドリネンを備え、無料Wi-Fi、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、金庫、加湿機能付き空気清浄機、洗浄機能付きトイレなどを標準装備。デスクまわりやコンセント配置はワーク用途も意識したつくりで、有線・無線のインターネット接続に対応しています。バスルームは客室タイプによって、シャワーブース主体の部屋とバスタブ付きの部屋があり、一部の上位カテゴリではより広い洗面・バスエリアを備えています。

館内2階にはオールデイダイニング「Substance（サブスタンス）」があり、朝食・ランチ・ディナーをビュッフェ中心のスタイルで提供しています。大きな窓とセミオープンキッチン、ライブベーカリーを備え、北海道産の魚介・乳製品・野菜などに加え、環境や社会に配慮した食材を用いた多国籍料理を用意しているのが特徴です。レストラン奥には、本格的なフレンチコースを提供するハイエンドなダイニングスペースも併設されており、記念日や特別な食事にも利用できるよう設計されています。

1階の「THE LOUNGE（ザ・ラウンジ）」は、暖炉を中心にしたアメリカンビストロスタイルのバーラウンジです。自家製ビーフパティを使った「Courtyardバーガー」を代表とするカジュアルなフードメニューのほか、北海道ブランドのワインやクラフトビールなどのアルコール、ティータイム限定のアフタヌーンティーセットも提供しています。日中はカフェ利用、夜はバー利用と、時間帯によって使い方を変えやすいスペースです。

ウェルネス施設としては、24時間利用可能なフィットネスセンターと、モダンな和風デザインの温浴施設（大浴場）を備えています。温浴施設はいわゆる「銭湯」スタイルの大浴場で、2階に位置し、6:00〜11:00、15:00〜24:00の時間帯で営業していると案内されています。観光や仕事の前後に短時間でも湯船につかれるような運用で、シャワーブースだけでは物足りない人にとってはうれしい設備です。

駐車場は敷地内にあり、オンサイトパーキングは1日あたり2,500円（税込）の目安料金で、先着順・台数限定の運用です。確実に駐車したい場合は、駐車場付き宿泊プランでの予約が推奨されています。EV充電設備は現時点では設置されていないと明記されています。公共交通機関を利用する場合は、最寄りの地下鉄「中島公園」駅からのアクセスが基本で、札幌駅方面や大通・すすきの方面への移動も地下鉄1本で完結します。

チェックインは15:00、チェックアウトは12:00と、一般的なビジネスホテルよりもチェックアウト時刻がややゆとりのある設定です。館内・客室ともに無料高速Wi-Fiを完備し、モバイルキー対応や各種デジタルサービスにも順次対応しています。ペットの同伴は不可で、全館禁煙・指定喫煙スペースありの運用です。

周辺環境としては、豊平川沿いや中島公園が徒歩圏内にあり、散歩やジョギングなどをしやすいロケーションです。一方で、すすきの・大通エリアへは徒歩または地下鉄でアクセスでき、飲食店やショッピング、観光スポットへも動きやすくなっています。冬季のイベントや雪まつり期間中を含め、札幌中心部を拠点に行動したい旅行者やビジネス客にとって、交通と環境のバランスが取りやすいホテルといえます。

総じて、コートヤード・バイ・マリオット札幌は、「中島公園エリアの落ち着いた立地」「321室・7タイプの客室構成」「オールデイダイニングとラウンジによる飲食施設」「フィットネスと和モダン大浴場」「マリオットボンヴォイ参加ホテルとしてのサービス水準」といった要素を備えた新しいシティホテルです。マリオット会員としてポイントを貯めたい・使いたい人はもちろん、札幌中心部で少しグレード感のある宿を探しているビジネス客や観光客にとって、検討しやすい一軒と言えるでしょう。