札幌の深夜の除雪作業とは?― 200万人都市を支える雪国の力 

北海道の雪


札幌の深夜の除雪作業とは?― 200万人都市を支える雪国の力

200万人都市・札幌における深夜の除雪作業の重要性

札幌の雪が降り積もる歩道

世界中を見渡しても、「人口が100万人を超え、少雪の年でも年間降雪量が4メートルを超える都市」は札幌だけです。
(参考:札幌市 雪学習NEWS No.27)
それだけ、札幌は「雪とともに生きる街」なのです。

札幌の雪が降り積もる歩道

北海道・札幌市では、冬の間に降る雪が街の交通・物流・暮らしに大きな影響を与えます。
約200万人が暮らす大都市である札幌では、道路が雪で覆われると、通勤や配送、観光、そして生活のあらゆる動きが止まってしまいます。
そのため、深夜から早朝にかけての除雪作業は、市民生活を支える重要なインフラなのです。

雪や氷が路面に残ると、バスやタクシーの運行遅延、救急車など緊急車両の通行困難、歩行者の転倒事故増加など、さまざまなリスクが連鎖します。
こうした影響を防ぐために、雪が降り始めるとすぐに除雪機械が動き出し、夜のうちに雪を寄せたり、凍結防止剤を撒いたりして、安全な道路環境を整えます。

札幌市の主な除雪機械の紹介

ここでは、札幌市が保有・運用している代表的な除雪機械を紹介します。
降雪量や路面状況、場所に応じて、最適な機械が組み合わせて使われています。

  • 除雪グレーダ
  • タイヤショベル(除雪ドーザ)
  • 大型ロータリ除雪車
  • 小形ロータリ除雪車
  • 除雪トラック
  • 凍結防止剤散布車

除雪グレーダ

札幌市の除雪機械 除雪グレーダ
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幅の広い幹線道路で使われる除雪車。車体中央のブレードで雪を押しのけながら、路面を平らに整えます。

タイヤショベル(除雪ドーザ)

札幌市の除雪機械 タイヤショベル(除雪ドーザ)

交差点やバス停、歩道など狭いエリアの除雪に適しています。片側・両側に雪を寄せることができ、機動性が高いのが特徴です。

大型ロータリ除雪車

札幌市の除雪機械 大型ロータリ除雪車

積雪が深い道路で活躍します。前方のオーガで雪をかき取り、ブロワで遠くへ飛ばしたり、ダンプトラックに積み込んだりします。

小形ロータリ除雪車

札幌市の除雪機械 小形ロータリ除雪車

歩道や住宅街の細い道などに適したタイプ。小回りが利き、歩行者の安全を守る重要な役割を担います。

除雪トラック

札幌市の除雪機械 除雪トラック

プラウとブレードを備え、広い道路で効率よく雪を押しながら運搬します。除雪後の雪捨て作業でも活躍します。

凍結防止剤散布車

札幌市の除雪機械 凍結防止剤散布車

除雪後に塩化ナトリウムなどの凍結防止剤を散布し、夜間や早朝の路面凍結を防ぎます。見えないところで安全を守る縁の下の力持ちです。

除雪作業員の方々が上にあげた除雪機械を動かし、冬の札幌を支えています。
朝になって私たちが「いつも通り」に歩けるのは、夜通し動き続けてくれる方々と機械の力があるからなのです。

出典:札幌市公式サイト

  

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