北海道の湖沼カタログ


湖の成因(堰止湖、海跡湖、火山湖、カルデラ湖、断層湖)とは

  1. 堰止湖
  2. 海跡湖
  3. カルデラ湖
  4. 火山湖
  5. 断層湖

堰止湖

環境省による堰止湖の用語定義は「河谷・凹地が種々の要因で塞き止められて生じた湖沼(海跡湖を除く)」です。

環境省が行った第4回湖沼調査における全国478ヶ所の湖沼のうち、堰止湖は湖沼の成因の中で最も多く「183ヶ所(38.3%)」あります。

海跡湖

環境省による海跡湖の用語定義は「かつて海であったところが湖になったもの」です。

環境省が行った第4回湖沼調査における全国478ヶ所の湖沼のうち、海跡湖は「101ヶ所(21.1%)」にあり、その半数以上が北海道にあります。

標高は10m以下、平均水深5m以下がほとんどです。

北海道内では、オホーツク、釧路・根室エリアに多く、サロマ湖、能取湖、網走湖、風蓮湖、厚岸湖などが海跡湖です。

カルデラ湖

環境省によるカルデラ湖の用語定義は「土地が鍋状に陥没して、その落ち込んだ凹地に水をたたえた湖沼」です。

環境省が行った第4回湖沼調査における全国478ヶ所の湖沼のうち、カルデラ湖は「15ヶ所(3.1%)」あり、うち7ヶ所が北海道、5ヶ所が東北に集中しています。

地質時代の活発な火山活動の結果形成されており、その特徴として栄養型では貧栄養湖が半数を占め、酸栄養湖も一定数みられます。

そのため、カルデラ湖では摩周湖、倶多楽湖、支笏湖のように透明度が高い湖が集中しています。

火山湖

環境省による火山湖の用語定義は「火口・火口源に水をたたえた湖沼(カルデラ湖を除く)」です。

環境省が行った第4回湖沼調査における全国478ヶ所の湖沼のうち、火山湖は「59ヶ所(12.3%)」あり、北海道・東北・中部・九州の火山地域に分布しています。

一般的な用語としては「火山湖の中に火口湖とカルデラ湖を含む」ケースがあるものの、先述の環境省の定義および湖沼調査においては、火口湖という成因区分は存在しません。

断層湖

環境省による断層湖の用語定義は「断層によってできた凹地に水をたたえた湖沼」です。

環境省が行った第4回湖沼調査における全国478ヶ所の湖沼のうち、断層湖は「13ヶ所(2.7%)」あり、滋賀県を通る断層沿い・長野県を通る糸魚川ー静岡構造線沿い、つまり琵琶湖や諏訪湖が該当します。

湖沼栄養型については、富栄養湖が半数を占めています。

北海道内の湖沼の中で断層湖はただひとつ、大雪山国立公園の中にある熊ヶ池のみです。

関連リンク

北海道の堰止湖
北海道の海跡湖
北海道のカルデラ湖
北海道の火山湖(火口湖)
北海道の断層湖(構造湖)

環境省 第4回自然環境保全基礎調査 湖沼調査報告書 1993



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